母の死

92才の母。
尿路感染症から、敗血症により死去する。
入院日数4日間。
主治医より、家族に連絡してくださいと。
県外に居た私は、予定変更して母の病院へかけつける。
今夜が山かと。
母に語りかけた。
頑張らなくていい。今ここに、公一はいるよ。
お母さん、お母さん、お母さんと呼び続けた。
チアノーゼ、死前喘鳴に私は、母の死が今目の前におとずれたと思った。
呼吸は、じょじょに弱くなっていく。
ジ～ッと私は母の顔をみつめた。
かあちゃん、ありがとう。
かあちゃん、ありがとう。
母はゆっくりと、静かに穏やかに息をひきとった。
あらかあちゃんが･･････
涙が眼からあふれだした。
49日法要を終えた。
母との再会を願う。
母の日記に人としての生き方がつらずら記されていた。
母の想いにたがわぬよう、歩を進めてゆくことが、喪に服することだと思った。
かあちゃん、ありがとう。