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「来年は古希」

社甫の詩の一説「人生七十古来稀なり」に由来
あっという間の70歳である。
社甫の時代からすれば、70歳は古来稀なことであっただろう。
今や、100歳は86,510人を超えている。
長く生きるようになったものだ。
もっとも、健康長寿がどれくらいいるのだろうか。
70歳の自分を振り返る。
若いときは、努力をさしてしないでいい学校、いい会社、いい乗り物、など目に見えるものを追いかけていたように思う。
小さな努力で大きな成果を狙っていたのだ。
振返れば、ことごとく手にすることはできなかった。
就職した会社がいい会社、合格した学校がいい学校となった。
叶えられなかったこと、手に入らなかったことで、挫折をしたり、悲しんだり、苦しんだり、ねたんだりした。
叶えられなかったこと、つまり自分の思う通りにならなかったことが、今の自分の土台になった。
私にとっては丁度いい調度品ばかり与えられた。
これからは、良きことを人に与える生き方をしながら、人生をつくりあげていきたいと思う。
得られなかったことで土台ができ、与えたことで人生が彩られていくと思う。