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「利他の心」

他人に利益となるように図ること。自分のことよりも他人の幸福を願うこと。『出典:デジタル大辞泉(小学館)』
善意利他など誰もが反対しないことばである。
こうしたい、 こうしてあげたいと、魂が動いたときにとった行動、例えば金銭的支援や、席を譲るなど、いろいろある。
たまたま、ひょんなことから、心が動き思わずとった行動が結果としての利他行為であったといえる時があるのではなかろうか。

行為を受けた人が、支援を受けてよかった、励まされた、と感じた時に、利他だったとなるのではないか。利他心、利他心と声高に言うことでもない。
利他も自利も同じこと。他人が喜ぶ姿を見ることがうれしいならば、その行為は自利である。結果としてお役にたったならば利他である。
自利も利他もコインの裏表である。一如である。
利他とは目的にするものではなく、 自分の行為が結果として利他になっただけではなかろうか。

助かった、励まされたと感じるときには、利他行為をした人はこの世にいないかもしれない。
我々は、先輩たちの利他の恩恵をいま享受しているのではなかろうか。
いまを生きている我々も後輩に役立つ行為を残していきたい。

8か所の支援活動をさせてもらっている。
悪いことをするときは、こちらに後ろめたさがある。
だが、善きことをするときは、傲慢にならず、相手の負担にならないように、自分を律していかねばならないと思う。