理事長・院長挨拶
入道雲が力こぶのように天に向かってむくむくと広がる夏真っ盛りの時期となりましたが、新型コロナウィルス感染症も真っ盛りになるとは皮肉なものです。皆さん方の体調はいかがでしょうか。どこの施設でも同じでしょうが当法人でも一部の職員のかたやご家族が感染し、仕事を休まざるを得ない方がいらっしゃいます。感染された方は体調不良について不安も大きかったでしょうし、またご家族の感染に際しては家庭でのケアや隔離に大変な気を使われたのではないでしょうか。また、職場でフォローをしていただいた職員の皆さんのご苦労についても心から感謝申し上げます。
一方、ある病棟において1名の持ち込みコロナ感染患者が出た際には、看護職員ならびにリハビリ職員の皆さんは不安で一杯であったでしょうが、一丸となって看護、リハビリに取り組み、クラスターにもならず、一人の職員ならびに他の入院患者の感染者も出さずに、当該患者さんは無事療養解除になったことは、大変すばらしいことでした。現在まで他の患者さんの感染者発生やクラスター発生には至っておりません。あきた病院の職員の取り組み結果を誇りに思っています。
さて、昨日7月31日付の熊日新聞にコロナ感染自宅待機者の不安な実情について報道されています。先週当院に入院された患者さんもそのようなお一人で、自宅待機中に呼吸が苦しくなりやむなく当院に直接救援を求められました。CTで細菌性気管支肺炎の合併が疑われたためすぐ入院をお引き受けし、幸い翌日から症状は快方に向かわれています。いまは熊本市内で毎日1000~2000人単位で患者が発生するという、大災害レベルの緊急事態といえます。私たちは誇りある医療者として、自分自身の健康を大切にしながら、この地域において私たちの使命を果たしていく所存です。