理事長・院長挨拶
若葉しげる季節となりましたが、大都市圏の緊急事態宣言と熊本市の医療非常事態宣言により、連休は少し静かにお過ごしになった方が多かったのではないでしょうか。病院というところは休日や昼夜を問わず出勤する職員も多く、むすびの森、あきた病院も職員一人一人の力で成り立っていることを改めて感じる連休となりました。
さて、5月1日をもって従来の院内感染対策委員会を改め、感染管理室を発足させました。今後さらに感染管理体制は充実を図る予定です。新型コロナウィルスはどんどん変異し感染症対策はスピードが要求されます。ひとたび新型コロナウィルス感染症クラスターが発生すれば法人内部だけの問題では済まず、保健所や行政、地域社会、感染症関連学会、マスコミなど、外部との情報交換と情報発信が必要で、外部情報を法人内部にタイムリーに伝達していくことが必要になります。そんな時に慌てなくて済むように室には権限を委譲するとともに一定の責任も負うことになります。内外の情報は室に集約し法人内部に適切な情報を伝達し、普段から感染対策方針を立てそれを実行した上で結果をモニタリングし再評価していきます。地域の皆様との情報交換も行いながら、地域内での感染対策に関わっていきたいと考えています。
いま、ウィズコロナ、アフターコロナの世界ではコロナ前の考え方、やり方の問題点がクローズアップされています。特効薬と言われる新たな考え方、新たなやり方はないでしょうし、試行錯誤、トライアンドエラーの繰り返しになると思われます。失敗を恐れず新たな挑戦を続けていく必要があります。皆様のご協力を心から願っております。
理事長・院長 町田 二郎
略歴
1982年熊本大学医学部卒業。1988年熊本大学大学院医学研究科卒業、医学博士。1988年東京女子医科大学腎臓病総合医療センター、1993年熊本大学医学部泌尿器科講師、1997年済生会熊本病院腎泌尿器センター、2010年済生会熊本病院副院長、2021年医療法人むすびの森理事長・あきた病院々長
所属学会
日本リハビリテーション医学会、日本感染症学会、日本プライマリケア連合学会、日本慢性期医療協会、日本医療情報学会、日本クリニカルパス学会、日本がん治療学会、日本医療・病院管理学会、日本泌尿器科学会、日本泌尿器内視鏡学会、日本内視鏡外科学会、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本産業衛生学会