理事長・院長挨拶
10月になり夜はずいぶん涼しくなりましたが日中はまだまだ暑い日が続きます。体調管理には気を付けたいものです。一方で、新型感染症の新規患者数が減少し、世の中の緊張感は随分と軽くなってきたように感じます。今後の見通しについては様々な意見があるようですが、大事なことはこれまで通りの予防です。手洗い、うがい、マスク着用、密を避ける、について怠らないよう努めたいものです。
私が当法人に着任して半年がたちました。感覚的には半年以上の密度で毎日の業務が経過し、地域の皆様の多大なご協力をいただきました。連携関係については入院依頼を断らない、入院依頼には迅速に対応するという方針のもと運営させていただきました。新型コロナウィルスワクチン接種事業については、休日出勤してくれた多くの職員のおかげで新規感染患者数の減少に貢献できたと考えています。本来なら関係各位お一人お一人に直接お礼を言うべきところですが、本メッセージを借りて改めて深くお礼申し上げます。
夏以降は訪問診療を開始しました。この地域にさまざまな人が暮らし、さまざまな生活があり、さまざまな考え方があるのだと改めて感じています。松下幸之助さんの「道」という書籍に「さまざま」という一節があり、さまざまな人と考え方があるから社会は豊かになるのだ、と述べられています。紅葉の季節を迎えます。よく見ればすべての葉が紅色ではありません。黄色、橙色、暗緑色、薄い色、濃い色、大きい葉、小さい葉、楓もあればモミジもあり、ソメイヨシノ、ナンキンハゼ、ハナミズキ、カツラ、名もない木の葉、さまざまだからこそ山の紅葉は美しく感じるのです。これが全部モミジだけだったらこれほどの豊かな美しさは感じないでしょう。人もそうです、いろいろな人がいて、顔も違うし、ものの考え方も違う、得手不得手も違う、いろいろな人がいるからこそ新しい工夫というものが生まれるのです。
お互いの意見が違うことを憂える前に、人とひとが助け合い、人をひととして尊重するところに工夫が生まれるように思います。その実りと豊かさを実感したいものです。
理事長・院長 町田 二郎
略歴
1982年熊本大学医学部卒業。1988年熊本大学大学院医学研究科卒業、医学博士。1988年東京女子医科大学腎臓病総合医療センター、1993年熊本大学医学部泌尿器科講師、1997年済生会熊本病院腎泌尿器センター、2010年済生会熊本病院副院長、2021年医療法人むすびの森理事長・あきた病院々長
所属学会
日本リハビリテーション医学会、日本感染症学会、日本プライマリケア連合学会、日本慢性期医療協会、日本医療情報学会、日本クリニカルパス学会、日本がん治療学会、日本医療・病院管理学会、日本泌尿器科学会、日本泌尿器内視鏡学会、日本内視鏡外科学会、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本産業衛生学会