理事長・院長挨拶
今年も余すところ2週間ちょっととなりました。多くの方にとって激動の一年間ではなかったでしょうか。来年は新型コロナウィルス感染症を取り巻く環境に変化があることを期待しています。
さて日本語の「地域」を英語では「Community(コミュニティ)」ということが多いようです。そこには物理的な場所というより、「地域社会」とか「共同体」といった「ひとが心のつながりをもって暮らす生きた社会」という味わい深い意味が含まれています。一方、「Hospital(ホスピタル)」の語源は、巡礼地や戦地において食べ物や寝る場所に困りけがや病気をした人たちを、地域の人が手厚くもてなし治療や看護をしたことにあるそうです。そこには奉仕とはいえ立場は対等で、困った時はお互い様という人間的な心が根底にあるといわれています。私たちの法人は、熊本市南西部とその周辺を含めたコミュニティの人たちが、病気や介護、健康や予防、食生活や薬のことで困った時に、あそこに行けば気軽に相談できる、あそこに行けば何とかなる、そんな貢献のできるCommunity Hospitalコミュニティホスピタルを目指します。
Community Hospitalを目指す上では職員にとっても働きやすい職場であることが重要です。今最も力を入れていることの一つが、働きやすい職場づくりです。医療者の業務負担の大きなことの一つは診療録記載等の事務作業と言われています。少し遅くなりましたが、来年は電子カルテを導入し事務作業負担を軽減し、結果として患者さんの待ち時間短縮や説明内容の充実などを図ります。いま職員がその準備に向け奮闘中です。来年が楽しみです。
理事長・院長 町田 二郎