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安岡正篤先生に学ぶ
『一燈照隅 万燈照国』

 人が振り向こうが、振り向くまいがそれは問題
ではない。ただ一途に自分の真心を尽くす。そう
すると、そんな一隅を照らす行為に励まされた人
が、私も一隅を照らすような行為をしようと決意
して、いつしか輪は広がっていくものです。
 コマの舞倒れ、というが、人には与えられた役
割がある。それが、お金になるかならないか、価
値があるかないかは分からない。しかし、この世
に生を受けたということは、何か自分にも人にも
世の中にもお役に立てるものがあるからだ。人の
喜びを我が喜びとする随喜だけでも、立派なお役
立ちである。
 箸よく盤水を廻す、という言葉がる。ひたすら
たらいの水を箸でかき回せばやがて渦ができる。
 かき回される人間になるか、それともかき回す
人間になるか。いずれになるかで人生は違ってく
る。かき回す人は、いつも具体的であり、主体的
である。言分け・弁解や批判をしない。
 自分の人生は自分でつくるしかない。どんな道
も人がつくった道は自分の道ではない。
 高速道路のように速く走れる道でなくてもいい。
自分のいのちいっぱいに生きれば、山道でもいい。
ガタゴト道でもいい。
どんな世界でも、一隅を照らす人間になりたい。
一隅が万燈にならなくてもそれは私の生き方にい
ささかの影響もない。
 いのちの根っ子をガッチリと押さえていればそ
れでいい。