日本医療評価機構 認定第 JC1979号
公チャンネル

『動機の純粋性』
 一九九三年に外国人技能実習制度が制度化
された。これは、国際協力・支援の一環とし
て開発途上国の人を受け入れ、日本の技能を
習得して、母国で活かしてもらう制度である。
 労働者も受け入れ企業側も単なる出稼ぎ労
働として利用してはならないと法で定められ
ている。しかしながら、全部ではないにして
も、少なからず出稼ぎ労働者として利用して
いる実態がある。
 三〇万人近い技能実習生がいる一方で、6
千人を超す失踪者がいる。失踪者は不法入国
者・不法就労者となる。失踪理由の多くは、
労働環境・労働条件の悪さによる。
 政府は、二〇一五年に報酬を、日本人と同
等以上にすることを義務づけるなど実習生の
待遇改善を図っている。
 単純労働者を受け入れるのか否か。国民・
企業それぞれ考えに違いがある。それぞれの
利害がからんでくる。
 単純労働市場を奪われないかと危惧する国
民と、低賃金で労働コストをおさえたいとい
う企業の思惑。
 素人の私には難しいことは、わからないが
開発途上国の人も私たちと同じ人間である。
経済優先で人をモノのように取り扱ってはな
らない。人間としての尊厳をもって接してい
かなければ、日本は嫌な国となってしまう。
 外国人労働者の受け入れにとって大切なこ
とは、動機の純粋性ではなかろうか。
 日本も貧しい国であったことを忘れてはな
らない。