日本医療評価機構 認定第 JC1979号
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『二番目の悪者』
 林木林作、庄野ナホコ絵、小さい書房刊
ある国に、金色のたてがみをしたライオン
と、銀色のたてがみをしたライオンがいた。
 王様になりたい金色のたてがみのライオン
は、評判のよい銀色のたてがみをしたライオ
ンが王様に選ばれては困るので、微妙な嘘を
ばらまき、銀色のたてがみをしたライオンの
評判を貶める。それを聞いた村人たちは、最
初は信じなかったが、村人同士が集まった時
に、「お前も聞いたのか?」「おれも聞いた」
「あれ、みんなが知っているということは、
それが真実なのか」と。
 金色のたてがみをしたライオンは、みごと
王様になった。ぜいたく三昧をして、国は滅
びた。
 誰れひとりとして、情報の出所を確かめよ
うとしなかった。確かめれば、情報の出所は
ただ一つ、金色のたてがみをしたライオンで
あることはわかったはず。
 悪いのは金色のたてがみをしたライオン。
では、村人は悪くないのか。
 みんなが知っているから。
 みんながいっているから。
 自らの眼と耳と心で確かめることをしない
で、付和雷同した村人、同じ情報を得て自ら
確かめようとしなかった村人。
 二番目の悪者は、村人であり、私なのだ。
この絵本は、自主性、主体的であるには、自
ら動き、自ら責任を負うことを教えてくれた。