日本医療評価機構 認定第 JC1979号
公チャンネル

『命も金しだい』
 ある病院の話。
 外科の専門病院。マスコミに取りあげられ、
本人も術式や術具の開発をしたと自負する。
 先生、手術をお願いします。
 はい、それでは手術ということで。
 入院の説明は、事務の者がしますと。
 ○○さんと呼ばれて第2診察室に入ると、
事務員さんが、個室料の話をする。5万、3
万、2万、相部屋もありますが。
 医療必要度で入院の時期が決まるのではな
いですかと。
 事務員さん、しどろもどろ…赤面する。
 ところで室料で手術の時期はどうなります
かと尋ねた。
 はい、5万円は1年待ち、次は1年3ヶ月、
相部屋は5年待ちですと。
 命の世界も金次第なのかと。
 友人の話を聞いて、思った。
 有名有力なのか、有名無力なのか。
 医療の素人である多くの患者は、医師の人
間性を瞬時に見ぬくのだ。
 病院を運営するのは、大変なこと。お金も
必要、個室を望む患者のニーズも理解できる。
昔のように、お金のことを考えなくとも、経
営できた時代は遠い遠い昔のこと。医さえ考
えれば、診療報酬がたんとついていた。赤ひ
げ医者で充分やっていけた。
 今はちがう。医師も悩みながら、仕事をし
ているのだ。