日本医療評価機構 認定第 JC1979号
公チャンネル

『迷いと決断と責任からの逃避』
 私たちの仕事は、患者の重症度、看護の必
要度や医療の必要度で、日毎に関わり方の優
先順位が入れ替わる。いや、時間毎にといっ
ていい。
 病棟師長やリーダーは、状況を的確に把握
し瞬時にスタッフに指示を出さねばならない。
 病棟師長には他にも、スタッフの勤務調整
や他部署との交渉調整、上司への報連相と多
岐に業務内容は及ぶ。
 物ごとの本質を見極める能力が求められる。
何を優先した方がよいのか。何が本質的課題
であるのか。何が望ましい姿なのか。これら
を判断し、決断していかねばならない。
 判断と決断のタイミングがずれると、問題
は雪ダルマのように大きくなり、処理、解決
困難となっていく。
 病棟師長には判断力と決断力が求められる。
そのためには、人間観、死生観、仕事観など
の価値観が必要である。これらは、本やネッ
トで身につくものではない。日常の業務の中
で判断、決断を行い、ふり返りをかさねるこ
とで身についていくものである。
 病棟師長しかもたない、病棟でのできごと
に対する判断、決断は迷ってもいいが、独り
でするしかない。判断・決断から逃げること
は、責任からの逃避である。
 自らの判断、決断なくしては、権限の放棄
である。責任をともなわない権限の行使はな
い。