日本医療評価機構 認定第 JC1979号
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『己れの仕事は、己れがなすにあらず』
 大佛次郎さんは、東京帝大卒業後、外務省
に勤務したのち、本格的に作家活動に入った。
 本名は野尻清彦。「鬼面の老女」「鞍馬天狗」
「照る日曇る日」等々の作品がある。
 鎌倉大佛裏に住んでいたことから、大佛次
郎とした。
 自身の随筆「鞍馬天狗と三十年」で「気が
ついてみると、私は、自分の善意ではなく、
鞍馬天狗なる人物にひきずられて、物を書く
人間の列に入っていた」と書いている。
 仕事に誠実に向き合っていると、仕事が私
を通して仕事をさせているという感がする。
何か大いなるものに導かれていると感じる時
がある。
 仕事と自分が一体になった時、ふりかえれ
ば、己れの仕事は、己れがなすにあらず、と
思える。