理事長あいさつ


- 略歴
- 1982年熊本大学医学部卒業。1988年熊本大学大学院医学研究科卒業、医学博士。1988年東京女子医科大学腎臓病総合医療センター、1993年熊本大学医学部泌尿器科講師、1997年済生会熊本病院腎泌尿器センター、2010年済生会熊本病院副院長、2021年医療法人むすびの森理事長・あきた病院院長
- 所属学会
- 日本リハビリテーション医学会、日本感染症学会、日本プライマリケア連合学会、日本慢性期医療協会、日本医療情報学会、日本クリニカルパス学会、日本がん治療学会、日本医療・病院管理学会、日本泌尿器科学会、日本泌尿器内視鏡学会、日本内視鏡外科学会、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本産業衛生学会
いよいよ電子カルテ導入まで1か月を切りました。使い方の練習をしたものの、まだ不十分感があり簡単には行きそうもありません。一般的な話として電子カルテに慣れ、業務効率が良くなるのに半年程度かかると言われています。電子カルテが導入されると、これまでの業務の在り方を否応なく変更せざるを得ないことが多々出てきます。一つの業務プロセスには多くの職種がかかわることがほとんどでしょう。そのときみんなで話し合わなければ問題は解決しません。
アメリカの神学者ラインホールド・ニーバーは以下のような名言を残しています。
「私たちに変えられないものを受け入れる心の平静を与えて下さい。変えることのできるものを変える勇気を与えて下さい。そして、変えることのできるものとできないものを見分ける賢さを与えて下さい。」
人というものは、何か問題が発生すると、その原因を外に求めがちです。誰が悪い、彼が悪い、組織が悪い、社会が悪い、といった具合です。そして変えられないものを何とか変えようとして人と人がぶつかり合います。一方で努力すれば変えられることを、はなから変えられないと思い込んでいることも少なくありません。努力を惜しんでいるのでしょうか、時間がかかるのを嫌がっているのでしょうか、それとも自分自身の責任を認めたくないのでしょうか。
私たちはまず互いを理解しあうことから始めたいと思います。そのために話し合うには勇気と時間が必要ですがその努力を惜しまないようにします。次にまず自分が少しばかり変わる勇気を持ちたいと思います。そして相手も変わってくれたなら感謝の言葉を述べて感謝の行動を起こします。それできっとうまくいくはずです。